はじめよう固体の科学

電池、磁石、半導体など固体にまつわる話をします

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ネモ船長のノーチラス号を動かした電池はどのようなものか

ノーチラス号を動かしていたものは何だったのでしょうか.ヴェルヌはこの核心を適当にごまかすのではなく、かなり説得力をもった描写をしています.その動力源とは、電気です.

リチウムイオン電池のリサイクル

電池は構造が複雑で、発火性や化学的危険性もあるため、単純に再資源化できるわけではありません.前処理、金属回収、材料再生など、複数の工程と技術が必要になります.

【Ne・元素#10】ネオンの科学と産業を見ていく

元素は実験室だけでなく、社会や産業の現場で日々使われています.本記事ではネオンの基礎的な性質から、製造・輸送、用途、そして市場の動向までを一望します.研究室時代に実際に元素を扱った際の感想つき. 原子番号10番、ネオン(Ne, Neon) 主な製法 輸…

硫黄の同素体:硫黄8つで作る分子が主役

硫黄は多様な結合様式を取り得る元素で、同じ「硫黄」であっても原子の配列や結合の仕方が大きく異なる複数の同素体(allotrope)を持ちます.

このジャーナル、MDPI? それともCell Press?

Cell Press と MDPI.一見、格も文化も違っていて、並べて語られることはなさそうです.ところが両者には、意外な共通点があります.それは、ジャーナル名に「一単語だけ」のものが多いことです.

プルシアンブルー類似体:顔料から電池材料の世界まで

プルシアンブルーには塗料以外の使い道も見つかるようになり、二次電池やエレクトロクロミック素子、バイオセンサなどに利用される機能材料として知られています.

NatureとNature Communicationsは別物である

NatureとNature Communicationsは異なるジャーナルですが、その違いは驚くほど認知されていません.

【F・元素#9】フッ素の科学と産業を見ていく

フッ素は極めて強い酸化力と求電子性を持ち、C–F結合は安定であり電気絶縁性・耐薬品性・低摩擦係数などの特徴的な性質を与えることから、半導体・フルオロポリマー・冷媒・電池材料など先端産業で主に使用されます.

A1構造?B2構造?:結晶構造を表す記号の意味は

膨大な数の結晶構造を分類しようという初期のアプローチが、ドイツで 1931 年から 1943 年にかけて出版された Strukturbericht(構造報告)です.

【O・元素#8】 酸素の科学と産業を見ていく

酸素(O、原子番号8)は地球上で最も豊富に存在する元素の一つです.常温常圧では二原子分子(O₂)の形をとる気体で、空気中の約21%を占めます.

ReO3型構造:隙間のあるペロブスカイト構造

ReO3型構造の特徴は、その「開けた」構造です.密に詰まっていないので、八面体のつながりを傾かせたり、空洞に別種のイオンを挿入したりするなどして、新しい機能を引き出すことができます.

【N・元素#7】 窒素の科学と産業を見ていく

窒素(N、原子番号7)は、地球大気の約78%を占める二原子分子(N₂)として存在し、きわめて安定であることから、産業では「不活性ガス」「置換ガス」として広く用いられます.